危機一髪:2012年7月の太陽超嵐
2012年7月、太陽は過去150年で最大級の超嵐(コロナ質量放出)を発生させ、幸運にも地球軌道をわずかに外れた方向へと通過した。もし地球を直撃していた場合、現代の電力網や通信システムに甚大な被害をもたらし、社会的・経済的混乱を引き起こす可能性があった。
背景メモ
- 2012年7月、太陽から放出されたコロナ質量放出(CME)という巨大なプラズマ雲が、たまたま地球の軌道をわずかに外れたため、地球は深刻な被害を免れた。もしこれが9日前に発生していれば、地球を直撃していた可能性が高い。
- この規模のスーパーストームは約100年に1度の頻度で発生するとされ、直撃していれば、送電網の広域停電、GPS・通信衛星の故障、航空機の航法障害など、現代文明に甚大な影響を及ぼしたと考えられている。
- NASAはこの「ニアミス」を、1859年の「キャリントン事象」(史上最大の太陽嵐で、電信網が焼損)以来の規模と位置づけている。
- 本記事はNASAの科学ニュースであり、同局のSTEREO探査機(太陽の背面を観測する双子の衛星)がこのCMEを捉え、詳細なデータを得たことを伝えている。