韓国特許制度 vs 米国・欧州特許制度
本稿では、韓国、米国、欧州の特許制度の主要な相違点を比較解説する。特に、特許保護の対象、審査プロセス、異議申立制度、特許期間などの違いに焦点を当て、各国・地域で特許出願を行う際の実務上の留意点を整理する。
背景メモ
- この記事は、韓国特許庁(KIPO)が出願・審査・権利化のプロセスにおいて米国特許商標庁(USPTO)や欧州特許庁(EPO)とどう異なるかを比較する実務解説である。
- 韓国は世界有数の特許出願大国であり、サムスン・LG・SKハイニックスなどのグローバル企業を擁するため、特許戦略の要衝となっている。
- KIPO特有の制度として、早期審査制度が充実している点(「三人称事前異議申立制度」を含む)、特許審査ハイウェイ(PPH)対応が積極的である点、料金体系が比較的安価である点などが挙げられる。
- 米国は先発明主義から先願主義への移行(2013年)を経て、現在は「特許適格性」(§101)を巡る裁判所判断が不確実性を生んでいる。欧州は審査が厳格で、特にコンピュータ・プログラム関連発明や医療方法の特許性に制約がある。
- 韓国は技術分野を問わず特許取得のハードルが相対的に低く、権利行使も活発なため、特許ポートフォリオ構築の「入門編」として注目される一方、無効審判請求も多い点には注意が必要。