警告:有毒大気汚染物質が10州で肺を貫通、数百万人に危険
ニューヨーク、カリフォルニアなど全米10州で、肺の奥深くまで侵入する極めて有害な大気汚染粒子が観測され、数百万人の健康に深刻な脅威を与えている。この微小粒子は呼吸器系や循環器系に悪影響を及ぼし、長期的な曝露は命に関わるリスクを高める可能性があると専門家は警告している。
背景メモ
- 米環境保護庁(EPA)は微粒子物質「PM2.5」の新たな規制基準を2024年に発表。PM2.5は粒径2.5マイクロメートル以下の超微粒子で、肺の奥深くまで浸透し、呼吸器疾患や心疾患のリスクを高める。
- 今回の警告の背景には、大気浄化法(Clean Air Act)に基づくPM2.5の年間基準値を1立方メートルあたり12マイクログラムから9マイクログラムへ引き下げたEPAの決定がある。これにより、多くの州や郡が新基準を達成できず「非達成地域(nonattainment area)」に指定される可能性が生じている。
- カリフォルニア、ニューヨーク、イリノイ、ペンシルベニアなど全米10州で特にPM2.5濃度が高く、車両排出ガス、工場、山火事などが主な発生源。非達成地域に指定されると、州は厳格な排出規制と改善計画の策定を義務づけられる。
- この問題は、環境正義(environmental justice)の観点からも注目されており、低所得層や有色人種コミュニティが不均衡に高濃度の大気汚染にさらされてきた歴史がある。