シラジットのジレンマ
シラジット(天然ミネラル化合物)はテストステロン増強サプリとして人気を集めているが、肝臓障害リスクなどの安全性への懸念が高まっている。本記事では、「Maha」として知られる成分の健康効果と潜在的な危険性を検証し、規制の現状と消費者が知っておくべき注意点を解説する。
背景メモ
Shilajit(シラジット)はヒマラヤなどの岩壁から採れる黒っぽい樹脂状の物質で、ミネラルやフルボ酸を豊富に含むとされ、アーユルヴェーダで何世紀も使われてきた。近年、筋トレや健康志向の間で「自然なテストステロン増強サプリ」として特に米国で急速に人気が高まっている。
- 「MAHA」はRFKジュニアが掲げる「Make America Healthy Again」運動の略。政府機関や規制を批判し、「自然由来」の健康法を推進する立場から、シラジットのようなサプリが注目を集めている。
- 問題は、重金属(鉛など)が高濃度で含まれるケースが多く、米国やカナダの規制当局が注意喚起を出している点。特にBPCやTruHeightといった有名ブランドの製品からも基準超えの鉛が検出された。
- サプリ業界はFDAの規制が緩く、製造後の抜き打ち検査や市場からの自主回収はメーカー任せ。重金属汚染はサプリ全体の構造問題であり、シラジットに限った話ではない。
- 若者のテストステロン低下を不安視する空気と、「自然=安全」という信仰がシラジット需要を支えるが、慢性的な鉛摂取は逆に精子減少やホルモン異常を招く可能性があり、皮肉なリスク構造がある。