MacBasic (1985)
MacBasicは、1985年にAppleがMacintosh向けに開発したBASICインタプリタである。マイクロソフトとのライセンス契約終了後、Appleは独自のBASIC環境を開発しようとしたが、プロジェクトは頓挫し、最終的にリリースされることはなかった。このエピソードは、初期のMacintoshプラットフォームにおけるサードパーティ関係の複雑さと、言語環境をめぐる企業間の駆け引きを象徴している。
背景メモ
- 1985年、Macintosh発売から間もない時期に起きた「MacBasic事件」に関する話。Macintosh向け最初のBASIC言語「MacBasic」は、開発元のマイクロソフトが突如開発を中止した。背景には、Macの生みの親であるジョブズと、マイクロソフトのゲイツとの間の確執がある。
- 当時、MacにはIBM PCのような標準搭載のBASICがなく、Appleは自社開発か外部委託かで迷っていた。ジョブズはマイクロソフトに開発を依頼したが、ゲイツは同時にWindows開発も進めており、Mac用Basicにリソースを割く気が薄れていた。
- ゲイツはジョブズに「MacBasicはお前(ジョブズ)を救うためのものだ」と告げ、後に開発を打ち切った。これによりAppleは自社で「Apple BASIC」を作るなど混乱した。
- この一件は、当時まだ協力関係にあったAppleとマイクロソフトの関係がギクシャクし始めた象徴的なエピソード。後にMicrosoft Office for MacがMacを支える存在になる皮肉な展開へとつながる。