Egg Liborもまた操作されていた
金融指標として広く使われているLibor(ロンドン銀行間取引金利)に加え、食品業界の指標である「Egg Libor」も不正操作されていたことが明らかになった。卵価格の基準レートを巡る不正は、金融市場だけでなく食料品市場の信頼性にも影響を及ぼす可能性がある。
背景メモ
- 「Libor(ライボー)」は、ロンドン銀行間取引金利の略称。銀行同士が資金を貸し借りする際の基準金利で、世界の金融商品(住宅ローン、デリバティブなど)約350兆ドル分の金利算出に使われていた。
- 2012年に発覚したLibor不正操作事件では、バークレイズ、UBS、ドイツ銀行など大手銀行が、自らの取引ポジションを有利にするためLiborを人為的に操作していたことが判明。各銀行は総額90億ドル以上の罰金を支払った。
- 「Egg Libor」とは、より短期・小規模な取引に使われるLiborのバリエーション。本記事は、このEgg Liborにも同様の不正操作が及んでいた可能性を指摘している。
- 問題の核心:Liborは銀行の自己申告制に依存しており、実際の取引データに基づいていないため、操作が容易だった。事件後、Liborは廃止され、より透明性の高い「SOFR」などの指標に移行したが、当時のスキャンダルが金融システム全体への信頼に与えた打撃は大きい。