カナダの11歳男児、顔にコウモリがとまっているのに気づき目覚めた後、狂犬病で死亡
カナダ・オンタリオ州で11歳の男児が狂犬病で死亡した。男児は自室で寝ている間に顔にコウモリがとまっているのに気づき目を覚ましたが、親は咬まれた痕に気づかず、治療を受けさせなかったという。公衆衛生当局はコウモリとの接触後は咬まれた痕がなくても医療機関への受診を呼びかけている。
背景メモ
- カナダ・オンタリオ州で、11歳の男児がコウモリを介した狂犬病感染で死亡した。親は咬まれた痕が無いと判断し、抗狂犬病ワクチン(PEP)を受けさせなかった。発症後の致死率はほぼ100%で、治療はほぼ不可能。潜伏期間は通常数週間~数ヶ月だが、頭部など中枢神経に近い部位への感染で短縮する恐れがある。
- カナダ国内で狂犬病のヒト感染例は非常に稀で、2019年以来の報告。世界では毎年約5万9千人が主にアジア・アフリカで死亡しており、イヌ咬傷が大半を占める。カナダでは野生動物(コウモリ、アライグマ、キツネ等)が主な媒介源。
- 事故事例の多くは、寝ている間に気付かれずにコウモリが侵入した場合。カナダ公衆衛生当局は、「咬まれた痕が無くても」コウモリとの物理的接触があればPEP接種を推奨している。
- PEP(曝露後予防接種)はワクチン4回接種と免疫グロブリン投与から成り、発症前(通常は曝露後数日以内)の開始で確実に発症を防げる。