ESA、2050年のエンセラダス探査に向けたハイテク着陸機搭載機器を公開
欧州宇宙機関(ESA)は、2050年代に予定される土星の衛星エンセラダスへの着陸探査ミッションに向けて、搭載を想定した最先端の観測機器の概要を発表した。これらの機器は、氷の地殻下に広がる海の組成や生命の兆候を探ることを目的としている。
背景メモ
ESA(欧州宇宙機関)が、土星の衛星エンセラダスへ2050年に送る着陸探査機に搭載する科学機器の構想を発表した。エンセラダスは表面を氷で覆われ、その下に液体の海があるとされ、カッシーニ探査機が南極付近から水蒸気を噴き出す間欠泉を発見したことで生命探査の最重要ターゲットの一つとなっている。ただし、表面温度は約-200℃と極低温で、放射線環境も厳しい。ESAが提案するのは、有機物やアミノ酸を検出できる質量分析計や、氷の厚さを測るレーダー、地震計などの機器。2030年代にNASAが実施するエンセラダス・オービター(旗艦級ミッション)と連携する形で、ESAは着陸機を担当する構想。探査機の到着は2050年頃と、まだ数十年先の計画だが、壮大な国際協力の枠組みとして注目される。