3Dプリントで作る脳(2021年)
脳のMRIスキャンデータを元に、3Dプリンターで実際に脳模型を印刷するプロジェクト。印刷手順や使用した機材、仕上げの工程など、3Dプリンティング技術と医療画像データを組み合わせたユニークな試みを詳しく解説している。
背景メモ
- 著者のジョナサン・レインズは、趣味で高性能な3Dプリントやモデリングに取り組むエンジニア。MRIやCTスキャンのデータを個人で自由に扱える環境が近年整ってきた背景がある。
- 「Brain»と題されたモデルは、MRIスキャン(T1強調画像)から抽出した実データをもとに、市販のFDM方式3Dプリンタで造形したもの。脳の解剖学的構造(皮質の溝=脳溝、脳回など)を忠実に再現している。
- MRIデータを3Dプリント可能なSTL形式に変換するには、領域抽出(セグメンテーション)やメッシュ処理の専門知識が必要。レインズはオープンソースの医用画像ツール(3D Slicerなど)を活用して自前でパイプラインを組んだ。
- このプロジェクトが注目された理由は、医用画像→3Dプリントというワークフローを個人が再現可能な形で詳細に公開した点にある。医療教育や患者説明への応用可能性を示す先駆的な事例として、Makerコミュニティで話題になった。