CMA CGM、フェデックス・サプライチェーンを14億ドルで買収へ
フランスの海運大手CMA CGMは、フェデックスの物流子会社であるフェデックス・サプライチェーンを約14億ドルで買収することで合意した。この買収により、CMA CGMはエンドツーエンドの物流サービスを強化し、海運事業以外の収益源を拡大する狙いがある。取引が完了すれば、CMA CGMは世界的な物流ネットワークを大幅に拡充することになる。
背景メモ
- CMA CGM(仏CMA-CGMグループ)はマルセイユに本拠を置く世界第3位のコンテナ海運大手で、CEOは創業者一族のロドルフ・サーデ氏。近年は海運不況を見越し、陸上物流・港湾ターミナル・航空貨物への多角化を積極的に進めている。
- 買収対象は米FedExの子会社「FedEx Supply Chain」で、米国内の倉庫・在庫管理・ラストマイル配送などの物流サービス事業。総額14億ドル(約2100億円)。FedEx本体の小包配送事業は含まれない。FedExは2021年にも欧州の小口配送サービス事業を売却しており、事業ポートフォリオの集中を進めている。
- 本買収によりCMA CGMは、アジア・欧州主体だった物流網に米国国内のスペース・流通網を獲得し、顧客にワンストップのサプライチェーン提供を狙う。海運会社の物流チェーン垂直統合は世界的なトレンドで、デンマークのマースクやイタリアのMSCも同様の戦略を取っている。