私の荷物はどこ? – Amazonの配送ネットワーク
アマゾンの配送ネットワークの裏側に迫る本記事では、ラストワンマイル配送の非効率性やワーカーの労働環境、そして都市のインフラに与える影響を考察する。巨大物流システムの闇を、荷物を追跡しながら読み解く。
背景メモ
米Amazonの物流網は、注文から配達までを自社で完結させる垂直統合モデルで知られる。巨大な倉庫(フルフィルメントセンター)から配送拠点(デリバリーステーション)を経て、提携する個人事業主や「Amazon Flex」のドライバーがラストワンマイルを担うシステムだ。しかしこの緻密な網の裏で、ドライバーへの厳格な時間管理や低賃金、過酷な労働条件が問題視されている。全米では倉庫や配送現場での従業員の組織化(組合結成)が進み、労働環境をめぐり同社と労組・規制当局の対立が続く。本稿はこの巨大物流システムの実態を、ある荷物の追跡を通して具体的に描いたルポルタージュである。