ドッグスクールで、子どもたちが達成感を獲得
南アフリカの「フンダ・ネニャ(Funda Nenja)」というドッグスクールでは、子どもたちが犬のしつけやトレーニングを通じて自己効力感や責任感を育んでいる。このプログラムは貧困地域の若者にポジティブな目標を提供し、犬との絆を深めることで社会的スキルや共感力の向上にも貢献している。
背景メモ
- 「Funda Nenja」(ズールー語で「犬と共に学ぶ」の意)は、南アフリカ・クワズール・ナタール州のタウンシップ(旧アパルトヘイト時代に人種隔離政策下で非白人層に割り当てられた居住区)で活動する地域密着型NGO。認定ボランティアらが犬のしつけ教室「Dog School」を無料開催し、子育て世代の親子を対象に、犬への接し方や安全な育て方を教えている。
- 南アでは野良犬や放し飼いの犬が多く、子どもが咬まれる事故が多発。またタウンシップでは獣医療やペットの知識へのアクセスが極度に限られ、動物福祉も人間の福祉も不足しがちな環境にある。
- プログラムの特徴は、「犬を介した教育」により子どもの共感力・責任感・達成感を育む点。トレーニングをクリアすると子ども自身が認定証を得られる仕組みで、学習意欲の向上や非認知能力の醸成にもつながる。
- 類似の動物介在教育(ヒューマン・アニマル・インタラクション)は世界各地にあるが、南アの低所得コミュニティにおいて犬の咬傷予防と青少年育成を一つの活動に統合した点がユニークで、公衆衛生と社会教育の両面から注目されている。