自動運転車への戦争は人を殺すことになる
自動運転車の普及を阻む規制や反対運動は、テクノロジーの進歩を遅らせるだけでなく、結果的に交通事故で命を落とす人々を増やすことになると論じる。自動運転による事故のリスクを過度に恐れるあまり、より安全な未来を犠牲にする皮肉を指摘する。
背景メモ
- 本稿は、自動運転車(AV)への規制強化が逆に人の命を奪うと主張するオピニオン記事。掲載元Reasonはリバタリアン系の雑誌・ウェブメディアで、政府規制に批判的スタンスを取ることが多い。
- 背景にあるのは、GM傘下のCruiseやWaymo(Alphabet傘下)などAV各社が規制当局(特にNHTSA=米高速道路交通安全局やカリフォルニア州公益事業委員会CPUC)と衝突してきた経緯。Cruiseは2023年に歩行者との衝突事故を起こし、その後運転停止・人員削減を余儀なくされた。
- 技術面では、業界は「レベル4(特定条件下での完全自動運転)」の実用化を目指しているが、一般市民の事故リスクへの懸念や、既存の交通・タクシー業界からの反発も根強い。
- 自動運転を巡る対立は「完璧主義の誤謬」を典型とする——人間のドライバーは年間4万人以上の死者を出しているが、AVには一切の事故が許されないという非対称な基準が適用されがちだと批判されている。