「インターネットの父」がついに引退へ
インターネットの基礎技術を開発した「インターネットの父」として知られるヴィントン・サーフ氏が、長年のキャリアに終止符を打ち引退する。TCP/IPプロトコルの共同開発者である同氏は、Googleでの長年の勤務を経て、次世代インターネット技術の普及と教育活動に注力する方針を示している。
背景メモ
- Vint Cerf(ヴィント・サーフ)は、TCP/IPプロトコルを共同開発したインターネットの黎明期からのエンジニアで、「インターネットの父」と呼ばれる。Googleでは「インターネットの伝道師(Chief Internet Evangelist)」として長年務めていた。今回の引退は、Googleからであって、業界からの完全な退任ではない可能性もある。
- TCP/IPは、異なるコンピュータ同士がネットワーク上でデータをやり取りするための基盤となる通信規約。これがなければ現在のインターネットは存在しない。
- サーフは1970年代にDARPA(米国防総省の研究開発機関)の資金でこの技術を開発。2005年にGoogleに入社し、宇宙や惑星間通信(いわゆる「惑星間インターネット」)の研究などにも関わってきた。
- 今回の引退は技術的節目というよりも、ネットそのものがAI主導の新しい時代へ移行する中での象徴的な区切り。