名誉警察
名誉警察(Honorary Police)とは、主にイギリス領チャンネル諸島のジャージー島、ガーンジー島、マン島などで活動する非常勤・無報酬の警察制度である。正規警察とは別に、地域住民から選任された名誉職員が地域の秩序維持や軽微な犯罪対応を行い、伝統的な自治警察の役割を今なお担っている。
背景メモ
- Honorary Police(名誉警察)は、主にイギリス王室属領(Channel Islandsのジャージー島、ガーンジー島など)やイギリス海外領土に存在する、非常勤・無給の志願制警察制度。正規の警察官ではなく、一般市民が一定の訓練を受けて逮捕権など限定的な警察権限を行使する。
- ジャージー島の「Honorary Police」は12の教区(parish)ごとに選出されるConstable(巡査)とCentenier(百人長)から成り、軽犯罪の処理や交通取り締まり、裁判所への補助を担当。18世紀から続く伝統的制度で、正規のStates of Jersey Policeとは別に活動する。
- ガーンジー島では「Parish Honorary Police」と呼ばれ、同様に各教区の住民が選挙で選ばれる。ただし2020年の法改正により逮捕権や犯罪捜査の主要な権限は正規警察に移管され、役割は限定的になっている。
- この制度は「市民参加型の警察活動」の歴史的な事例として知られ、現代の特殊警察(特別保安官や補助警察)の先駆けとも言える。