BitTorrentの破滅的、伝説的、そして物議を醸す物語
ファイル共有プロトコル「BitTorrent」の誕生から25年——天才プログラマー、ブラム・コーエンが生み出したこの技術は、海賊版の拡散や証券詐欺、伝説的なバグなど、数々の論争とドラマを巻き起こしてきた。その破滅的で伝説的な物語を振り返る。
背景メモ
- BitTorrentは2001年にBram Cohenが開発したP2Pファイル共有プロトコル。中央サーバー不要で大容量ファイルを高速配信できる仕組みが画期的だった。
- 従来のNapsterやKazaaと違い、ダウンロードしながら同時にアップロードする「スウォーム技術」により、人気ファイルほど高速になる。
- 映画や音楽の海賊版共有に爆発的に使われ、ハリウッドやレコード業界から著作権侵害の象徴として激しい法的攻撃を受けた。特にThe Pirate Bayとの結びつきが強かった。
- 合法用途(ソフト更新、Linux配布、ゲーム配信など)も広がったが、海賊版のイメージが強く残る。
- 2018年、暗号通貨TRON(ジャスティン・サン率いる)に買収されたが、プロトコル自体の開発は停滞。創設者のCohenは現在暗号通貨Chia Networkに注力。
- ストリーミング全盛の今、BitTorrentの影響力は落ちているが、現代のP2P技術やコンテンツ配信の基盤を築いた点で技術史に残る。