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プールとおしっこと、インターネットからデータを削除しようとする話

著者は「自分をインターネットから消そうとするのは、プールの中でおしっこをしないと宣言するようなものだ」という格言を紹介。一度拡散した個人データは完全に削除することが極めて困難であり、たとえ特定のサービスからデータを消しても、コピーやキャッシュが残り続ける問題を指摘している。

背景メモ

- トロイ・ハント(Troy Hunt)はオーストラリアのセキュリティ研究者で、「Have I Been Pwned?(HIBP)」というデータ漏洩通知サービスの運営者として知られる。同サイトは過去の大規模ハッキングで流出したメールアドレスやパスワードを検索できる。 - 本記事で扱われるのは「インターネット上から自分のデータを完全に消去するのは不可能に近い」というテーマ。ハントはこれを「プールでおしっこを消そうとするようなもの」と例える——物質は拡散し、完全に除去できない。 - 各サイトやサービスごとに個別にアカウント削除を申請するしかないが、データはすでに他者にコピー・共有されていたり、企業のバックアップに残り続ける。EUの「忘れられる権利」も検索結果からの非表示が精一杯で、元データは削除されない。 - オンラインデータの「消去」は幻想に近く、現実的な対策は「そもそも必要以上に個人情報を提供しない」「パスワードを使い回さない」といった予防に限られる、というのがハントの一貫した立場。

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