それでも僕の仕事はできない:四年間動き続けるゴールポスト(2022〜2026)
AIの進化が目覚ましい2022年から2026年にかけて、筆者は自身の仕事がAIに代替されるかどうかを検証し続けてきた。しかしそのたびに「ゴールポスト」が動かされ、完全な代替には至っていない。本記事は、AIの限界と人間の仕事の本質的な価値について、四年間の実体験をもとに考察する。
背景メモ
- AI(大規模言語モデル)が「人間の仕事を代替できるか」という議論は2022年のChatGPT登場以来続いている。この記事はその経過を年別に振り返り、AIの能力が期待ほど上がっていないと論じる。著者は"Publiczny Profil"という匿名ブロガーで、AI産業が「XXができれば真のAGI(汎用人工知能)だ」と目標を後出しで変え続けている"moving goalposts"(ゴールポストの移動)現象を批判している。
- 2022年: ChatGPT登場時、「AIはコードを書けるがプログラマーの仕事は奪わない」とされた。2023年: マルチモーダル・エージェントが登場、「AIがエージェントとして自律動作すれば仕事はなくなる」に目標が変化。2024-25年: 推論モデル(o1, o3など)やAIエンジニア(Devin, Claude Code)が登場も、実際の生産性向上は限定的。2026年: 現在の議論は「AGIは人間より賢いが、人間の労働はなぜか需要がある」という奇妙なバランスに至っている。
- この記事が重要なのは、「AIが仕事を奪う」という恐怖と「AIはまだ使えない」という実感のギャップを、具体的な経緯とともに説明している点にある。単なる「AIバブル批判」ではなく、技術の実際の進歩とマーケティングの乖離を追跡している。