絶望の淵から立ち直ったNotion(2019年)
デザインツールFigmaのブログに掲載された本記事では、Notionが2019年に失敗の瀬戸際からどのようにして立て直したかを振り返る。プロダクトの方向性に迷い、資金も底をつきかけていた同社は、ユーザー体験に徹底的にフォーカスし直すことで再起を果たした。デッドラインに追われる中で行われたデザイン判断と、それを可能にしたチームの文化について詳しく語られている。
背景メモ
- Notionはオールインワンのワークスペースツール。ドキュメント、データベース、Wiki、タスク管理などを一つのプラットフォームに統合し、個人から企業まで幅広く使われている。現在の評価額は約100億ドル(2024年時点)。
- 2019年時点でNotionは資金繰りに窮し、倒産の危機に瀕していた。シリーズAの資金が尽きかけ、有料ユーザーも伸び悩み、従業員は10人以下にまで縮小していた。
- 創業者のIvan Zhao(ジョウ・イーワン)とSimon Lastは、デザイン面・性能面の両方で製品を根本的に再構築する決断をする。「Design on a Deadline(締切の中でのデザイン)」と称されたこの再設計プロセスでは、余計な機能を削ぎ落とし、レンダリングエンジンを書き換えて速度を改善した。
- この再建劇の後、Notionは急成長。その後Product Huntでのバイラルヒットを経て、リモートワークの普及も追い風に、2020年代初頭にかけて爆発的にユーザーを増やした。
- 本稿は、Notionが「失敗の瀬戸際」からどのように立て直したかを、デザイン・エンジニアリング・ビジネス判断の観点から綴った2019年の詳細レポート。