FiberFS 技術概要
FiberFSは、効率的なデータ管理と高速なファイルアクセスを実現するために設計されたファイルシステムです。本技術概要では、そのアーキテクチャ、主要機能、およびパフォーマンス特性について説明します。
背景メモ
- FiberFSは、OP Stack(OptimismのRollupフレームワーク)上に構築された「データ可用性レイヤー(DAレイヤー)」向けのファイルシステム。イーサリアムのL2であるOPチェーン向けに、ブロブデータ(EIP-4844で導入されたBLOB形式のトランザクションデータ)の読み書きを効率化する。
- 従来、RollupはトランザクションデータをCalldataとしてL1に書き込むか、EIP-4844のBlobを使う方法があったが、コストやスループットに課題があった。FiberFSはBLOBをファイルシステムのようにマウントし、データの部分読み出し・並列処理・ランダムアクセスを可能にする設計。
- 背景として、2024年3月に実装されたEIP-4844(Proto-Danksharding)により、L2がL1にデータを投稿する際のコストが大幅に下がったが、データ構造が単純なBlobスキームのままだとL2ノードの処理効率に限界がある。FiberFSはこのギャップを埋めるもの。
- 開発元のFiber(旧Sonder)は、分散型データ可用性とストレージに特化したチーム。このプロジェクトはOP LabsやEthereum Foundationの研究とも接点がある。