ハザード比と共に生きる
ハザード比(hazard ratio)は医学研究でよく使われる統計指標だが、直感的に理解するのが難しい。この記事では、ハザード比の解釈方法と、それを用いて生存確率や期待値を割り引く方法を、具体例を交えてわかりやすく解説する。
背景メモ
- ハザード比(hazard ratio)は医学や疫学でよく使われる統計指標で、治療群と対照群で「イベント(死亡や再発など)が発生する危険度」を比較したもの。値が1を下回れば治療が有利、上回れば不利と解釈される。
- しかしハザード比には直感に反する性質がある。たとえば「ある時点での生存率の差」とは異なるし、「比例ハザード性」(リスク比が時間を通じて一定)という強い仮定が成り立たないと解釈が困難になる。
- この記事は、臨床試験の結果を見るときにハザード比だけを鵜呑みにせず、カプラン・マイヤー曲線や絶対リスク減少などの指標もあわせて読む必要がある理由を解説している。医学論文を読む一般読者やデータサイエンティスト向けの統計リテラシー記事。