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ステファンの五つ子銀河

ステファンの五つ子銀河(Hickson Compact Group 92 / Arp 319)の画像。5つの銀河が密集し潮汐相互作用を示しているが、青色渦巻銀河(左)はz=0.0026と他の銀河(z=0.022)より10倍近く、実際は前景の闖入者である。一方、暗い棒渦巻銀河NGC 7320Cは真のグループメンバーで、2つの核を持つ衝突銀河NGC 7318などとの相互作用により巨大な潮汐プリュームを形成している。総露出時間4.2時間、C9.25望遠鏡で撮影。

背景メモ

- これはアマチュア天文家による「ステファンの五つ子」銀河群の自作撮影像とその解説。天体写真愛好家コミュニティに向けた、処理条件や撮影機材の詳細な記録が主目的。 - ステファンの五つ子は、ペガスス座方向にある5個の銀河が密集した有名な銀河群。実際には4個が約3億光年彼方の真のグループメンバーで、手前の渦巻銀河NGC 7320(約3900万光年)は前景の「闖入者(インターローパー)」に過ぎないことが赤方偏移データから判明している。それでも見かけ上の数は5つなので名称は変わらない。 - NGC 7318は衝突中の二重銀河(2つの核を持つ)、NGC 7320Cは潮汐力で伸ばされた腕(タイダルプルーム)を持つ棒渦巻銀河。これらはハルトン・アープの「特異銀河カタログ」(Arp 319)やヒクソンコンパクト銀河群カタログ(HCG 92)にも登録されている。 - 筆者はC9.25(口径230mm)シュミットカセグレン+冷却CMOSカメラIMX533を用い、3夜にわたる総露出4.2時間のデータをスタック・強調処理してこの画像を得た。天体が深夜遅くにしか昇らないため長時間撮影が必要だった点が実践上のポイント。