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ジオエンジニアリングはエルニーニョの猛威を弱められるか?

地球工学(ジオエンジニアリング)がエルニーニョ現象による極端気象の激化を抑制できる可能性を探る研究を紹介。成層圏にエアロゾルを注入して太陽光を遮る方法などが検討されているが、副作用や倫理的問題も指摘されている。

背景メモ

- ジオエンジニアリング(気候工学)とは、温室効果ガスを削減する代わりに、成層圏にエアロゾルを散布して太陽光を反射させる「太陽放射管理(SRM)」など、人為的に地球の気候システムを操作しようとする技術群の総称。 - エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の海面水温が異常に上昇する自然の気候変動で、世界中に干ばつや洪水などの極端気象をもたらす。近年は気候変動によりその影響が激甚化している。 - 本記事が扱うのは、ジオエンジニアリングがエルニーニョを抑制できるかというシミュレーション研究。SRMを実施すると地域的な気候パターンがどう変化するかは未解明であり、「思わぬ副作用でかえって極端現象を悪化させる」リスクが指摘されている。 - ジオエンジニアリングは実用化には至っていないが、気候変動対策の「最後の切り札」あるいは「モラル・ハザード(排出削減の遅れを招く)」として国際的に議論が続いている。