NYT、カリフォルニア大学の「テスト盲検(Test-Blind)」入試方針を「ひどい過ち」と批判
ニューヨーク・タイムズ紙が、カリフォルニア大学(UC)が標準テストの点数を入試で考慮しない「テスト盲検(Test-Blind)」方針を「ひどい過ち」と断じた。同紙は、学力評価の重要な指標を排除することで、かえって入学者選抜の公平性や多様性の確保に支障をきたしていると主張している。
背景メモ
- 米有力紙NYTが掲載した論説で、カリフォルニア大学(UC)が2020年に導入した「テスト・ブラインド(試験情報を一切考慮しない)」入試方針を「ひどい過ち」と批判している。
- UCは SAT/ACT の提出を必須としない「テスト・オプショナル」ではなく、試験結果そのものを「完全に不使用」とする最も厳格な措置をとった全米最大規模の公立大学システム。
- 議会や市民団体は標準テストが低所得層やマイノリティに不利だとして廃止を推進。しかし批判派は、テストの廃止がかえって学力の指標を曖昧にし、推薦状やエッセイなど主観的要素の比重を高めた結果、入学審査の透明性低下と逆に不公平を拡大したと指摘する。
- プリンストン大学などの研究では、SAT/ACTがなくても卒業率予測に有効であり、むしろテスト・スコアが低くても合格者を増やすことで階層間ギャップを緩和できる可能性が示唆されている。
- 本稿は「テスト・ブラインド」が意図に反して低所得・有色人種の学生に悪影響を与えたという主張を展開し、入学選考におけるデータ軽視やエリート主義への反省を促す内容となっている。