オンラインギャンブラー、1000ポンド以上の賭けに新たな審査対象へ
英国政府は、オンラインギャンブルで1回の賭け金が1000ポンド(約19万円)を超える利用者に対して、新たな収入確認などの審査を導入することを発表した。これは高額賭けによる依存症や金銭的被害を防ぐための措置であり、業界からは規制強化への懸念も出ている。
背景メモ
- 英国政府が、オンラインカジノやスポーツベッティングで短時間に高額(£1,000以上/約19万円以上)を賭ける利用者に対し「没収可能資産チェック(affordability check)」を導入する方針を正式発表した。これは2023年発表のギャンブル法白書に基づく一連の規制強化の一環。
- チェックの仕組み:利用者が短期間に損失や賭け金の閾値を超えた場合、事業者は公開データベース(信用情報機関など)から収入や資産情報を確認。問題がなければ賭けを継続でき、実際に支払えないリスクが高い場合は介入(賭け制限・アカウント停止など)が行われる。
- 背景:英国では2005年法で規制が自由化されて以降、スマホ経由のオンライン賭博が急拡大。依存症や借金自殺などの社会問題が深刻化し、特に「Whale(大規模賭博者)」と呼ばれる高額利用者の保護が政策課題に。与党・保守党内からも「ID確認だけでOK」とする業界寄りの反対意見が出ているが、政府は「パイント1杯分のコストで命を救える」と正当化している。
- 論点:プライバシー侵害や過剰規制による業界衰退を懸念する声もあるが、現行の自主規制では効果が不十分とされ、法定の強制力を伴う点が今回の注目ポイント。