世界最大の氷山、その壮絶な生涯と静かな終焉
地球最大の氷山の誕生から消滅までを追った記事。海流に乗って数年にわたり漂流し、科学者たちに海の生態系や気候変動の貴重なデータをもたらした。やがて温暖な海域で静かに溶け去り、その一生を終えた。
背景メモ
南極の棚氷から分離した世界最大の氷山「A23a」が、約40年にわたる漂流の末に北大西洋で消滅した特集記事。A23aは1986年に南極のフィルヒナー棚氷から分離後、海底に30年以上座礁していたが、2020年に動き出し、南極海を経て北大西洋へ北上。途中で海洋生態系に栄養を供給する「プランクトンのポンプ」現象を引き起こすなど科学的に貴重な観測対象となった。最終的により暖かい海域で融解・崩壊し、2020年代半ばに「死亡」が確認された。氷山の一生を人間のように捉えた異例のナラティブが話題。