RT Nicolas Dessaigne: 先週、溺れかけている起業家に会った。彼の本能はエンジニアを増やすことだったが、ボトルネックは製品開発ではなく、顧客への導入だった。
先週、窮地に陥ったスタートアップの創業者に会った。彼の第一反応はエンジニアの増員だったが、実際のボトルネックは製品開発ではなく、すでに契約した顧客への導入が数ヶ月遅れていることだった。本当に必要なのはコードを書くエンジニアを増やすことではなく、顧客先で製品を実際に動かせる人材を増やすこと。多くのスタートアップは作れなくなって死ぬのではなく、届けられなくなって死ぬのだ。
背景メモ
- Paul Graham(YC創業者、起業家・スタートアップ投資家として著名)による2012年のツイート。元はNicolas Dessaigne(当時オンラインストレージスタートアップAlgoliaの共同創業者)の発言を引用したもの。
- スタートアップによくある「エンジニアを増やせば問題が解決する」という思い込みへの批判。プロダクト開発の遅れではなく、顧客導入(オンボーディング)の遅延が原因で成長が止まるケースを指摘。
- 「つくることがボトルネック」という暗黙の前提(「ビルドトラップ」)は、スタートアップ界隈で長年議論されてきたテーマ。Y Combinatorなどのアクセラレーターでも、製品開発偏重より顧客との実導入を優先する必要性が重視されている。
- このツイートは「デプロイ」すなわち「顧客の現場で実際に使われること」と「コードを書くこと」を対比させた一文で締められ、後のスタートアップ経営論・プロダクトマネジメント論で頻繁に参照される名言になった。