中国の技術、海水淡水化コストをボトルウォーター生産より低く
中国の研究チームが開発した新技術により、海水淡水化のコストが市販のボトルウォーター製造よりも安くなった。この画期的な技術は、従来の逆浸透膜法を改良し、エネルギー消費を大幅に削減することで実現した。淡水不足に悩む地域への安価な水供給が期待される。
背景メモ
- 従来の海水淡水化は「逆浸透膜(RO)」方式が主流で、高いエネルギー消費と膜の劣化・交換コストが課題だった。中国企業が開発した新技術は、この膜をより効率的・長寿命なものに置き換え、淡水化コストを「1トンあたり約10元(約200円)」程度にまで引き下げたと報じられている。
- 比較対象として記事が挙げる「ボトルウォーター」は、中国市場で一般的なペットボトル入り飲料水(500ml~2L)を指す。中国では水道水への不信感からボトルウォーター需要が大きく、小売価格は1トン換算で数千元に達する。つまり技術的には、海水から作った水の原価が市販ミネラルウォーターより安くなる水準に達したという意味。
- 中国は水不足が深刻な国であり、特に北部・沿岸部の経済成長を支えるため、政府は海水淡水化を国家戦略に位置づけてきた。しかし従来技術ではコストが高く、農業や工業用途への大量導入には至っていなかった。
- 本記事の意義は、海水淡水化が「非常時の手段」から「日常的な水供給源」へと変わる可能性を示唆する点にある。ただし、新技術の具体的な原理や実証規模、商用化の見通しについては記事内で詳述されていないため、割り引いて読む必要がある。