そして億万長者が5億5000万ドルの私たちの借金を返済した
Snapchat CEOエバン・シュピーゲル夫妻がカリフォルニア州民の医療負債5億5000万ドルを「返済した」と報じられたが、実際には非営利団体Undue Medical Debtに寄付した金額はその100分の1程度だった。同団体は負債を1セントで1ドル分(100分の1の価格)で買い取る仕組みであり、実質的な寄付額は約550万ドルと試算される。善意の見せ方と実際のギャップを考察する記事。
背景メモ
- Evan SpiegelはSnapchatの共同創業者・CEO。妻のMiranda Kerrは元モデル。同社の時価総額は約200億ドルで、Spiegelの個人資産は推定20億ドル前後。
- Undue Medical Debt(旧RIP Medical Debt)は買い取り価格の1%程度で医療債務を病院や債権回収会社から大量購入し、それを免除する非営利団体。つまり、額面550億ドルの債務でも実際の買取額は約550万ドルで済む仕組み。
- LA Timesの報道では「550 million in medical debt」と額面額が強調され、実際の寄付額(未公表だが約550万ドルと推測)が不明瞭にされている点を、著者は「フィランソロピーの誇張表現」と批判している。
- 過去にはJohn Oliverが同じ仕組みで6万ドル未満で1500万ドルの債務を消却した例があり、医療制度の根本的問題——請求額と実勢価格の乖離——が背景にある。